夜泣きが社会を変える:清水悦子 公式ブログ

「赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド」著者|NPO法人赤ちゃんの眠り研究所(愛称:あからぼ) 代表理事のブログ

産後うつの予防にはサポートしてもらえると思える人数が大事!

昨日は、第59回 日本心身医学会の自主シンポジウム「日常生活というブラックボックスを明らかにする」にて、東大の博士課程の研究でお世話になっている吉内一浩先生にお声かけいただき、シンポジストとして発表させていただいてきました。

学会参加者の多くが心療内科系のお医者さん…

非常に緊張しましたが、なんとかお役目を果たせたでしょうか…ね。

 

タイトルは、「育児期の母親の心身の健康維持に向けて~母子の身体活動量と心理状態の日常生活下での同時計測から~」

ということで、日常生活の中での心の変化を、どう評価していくかという研究手法についての具体的事例を発表させていただきました。

 

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名古屋国際会議場の中庭のでっかい像を撮ってみた^^;

 

自分の発表後、極度の緊張も解け、名古屋大学の尾崎紀夫先生の産後うつの予防についての教育講演を聞いて帰ることに。

 

1000人以上を対象とした前向きコホート研究の結果から、産後うつの予防には、出産前から「私にはサポートしてくれる人がいる」と妊婦さんが思えているかどうか、そしてその人数が多いことが、出産後の産後うつ発症の予防につながると結論づけていらっしゃいました。

そして、「医療者としてその1人にカウントされるように努めていきたい」とお話しされる尾崎先生。

とても素敵な先生でした★

 

早寝早起き朝ごはん運動と同様、国が主導している国民運動計画に「健やか親子 21」というのがあります。

平成 13 年から開始した「健やか親子21」ですが、平成27年度に平成36年度までの第2次計画が発表され、産後うつの予防的取り組みが入りました。

 

先ほどご紹介した名古屋大学の尾崎先生のグループ以外にも、下記のような文教学院大学の取り組みもあるようです。

www.u-bunkyo.ac.jp

 

産後うつは、自分で気づきにくいのが一番大きな問題とされています。

ママは必死に元気のなさを隠そうとすることもありますが、身近な人が気づいて、あれ?と思ったら、早めに気持ちを聞いてあげることが大切ですね。

 

睡眠も、ママの気持ちに多きな影響を与えます。

産前から、早寝早起きの生活に切り替えて、7~8時間はお布団に入っていられるようなスケジュールで生活しておくことも、産後の心の健康を守ることにつながりますよ★